導入事例
新しい技術にいち早く取り組む!デジタルデータを活用した鉄筋出来形
田部井建設株式会社
- 所在地
- 埼玉県熊谷市
- 会社規模
- 70名
- ウェブサイト
- http://tabei.co.jp/
導入活用背景
- 新しい技術の実績をつくりたい
- 創意工夫の取り組みをしたい
- 配筋検査帳票作成に時間を取られる
- NETIS登録技術の利用
- 『デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)令和5年7月版』に対応
- 帳票の自動作成で作業時間を削減
新しい技術の積極的チャレンジ
当社では、この度「SiteRebar(サイトリバー)」を使用し、県発注の工事でデジタルデータを活用した鉄筋出来形管理を実施しました。本技術を採用した経緯としては、当社のICT技術部門の担当者より本技術の紹介を受けたのがきっかけです。元々、当社は新しい技術を積極的に取り入れる社風がありましたので、この技術を知り、やってみようということになりました。発注者も初めての対応だったようですが、結果としては好評でした。
デジタルデータを活用した鉄筋出来形管理を行うに当たり、必要となるシステムは、ICT技術部門で他社製品と比較検討を行ったと聞いています。正直、他社製品の方が安価だったのですが、県の出来形帳票に対応しているのがKENTEM製の「SiteRebar(サイトリバー)」だけであったことが最大の決め手です。また、「SiteRebar(サイトリバー)」がNETIS登録技術であることも、決め手の一つとして上げられます。NETIS登録技術でもある「SiteRebar(サイトリバー)」を使用し、当該工事では創意工夫として本技術を実施しました。
配筋検査の作業効率で生産性向上
初めて「SiteRebar(サイトリバー)」を現場で使用したときの印象は、正直言って『端末が、大きくて重たい。』といった印象です。しかし、鉄筋径を認識させれば鉄筋数量やピッチを自動で集計してくれるのを見て、とても便利だと感じました。
「SiteRebar(サイトリバー)」を使用しての計測は、場所打ち函渠工で8回程度行いましたが、難しい操作は無く、KENTEMの営業が現場に来て教えてくれたり、電話サポートも利用したりして操作に困ることはありませんでした。発注者側も初めて対応する技術ではありましたが、立会い時に「SiteRebar(サイトリバー)」の計測値の様子を見て、感心されていました。また、配筋検査においても、問題無く実施できました。
一番の成果は帳票作成時間の削減
しかし、課題もありました。「SiteRebar(サイトリバー)」は、撮影したデジタル画像を使って鉄筋の出来形計測を行いますが、端末で一度に撮影できる範囲が限られているため、何回かに分けて撮影しなくてはならない場合がありました。『デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)令和5年7月版』において、鉄筋間隔の計測は10本程度を目安にすることになっているため仕方がないのですが、何枚も画像撮影を行う必要があり、従来と比較して時間が掛かるケースもありました。また、角度によっては認識できないこともあり、慣れるまで撮影に少しコツがいるかもしれません。さらに、径は同じで種類が違う鉄筋の場合は、集計を分けて帳票にまとめたいのですが、同じ鉄筋径を認識してしまい、手作業で集計対象外にしなくてはならないので、この辺りが改善されるともっと使いやすくなると思います。
全体を通じての感想は、鉄筋の種類が多いと手間が発生しそうなので、鉄筋種類の多い複雑な工事でなければ、今後も利用したいと思います。計測時間は、鉄筋の種類によって短縮できるものとできないものがありますが、出来形帳票作成時間は、確実に短縮されました。今まで、帳票作成に時間を取られていたので、帳票が自動作成されることが一番の成果だったと感じます。