導入事例
建築現場での鉄筋撮影を「PRODOUGU」で一元化
鈴中工業株式会社
- 所在地
- 愛知県名古屋市
- 利用規模
- 7ライセンス
- ウェブサイト
- https://www.suzunakakogyo.co.jp/
導入背景
- 鉄筋の断面は撮影するたびに、黒板に直接描いていた
- マグネットの鉄筋マーカーは落としてしまうこともあり、非効率だった
- 事前準備で黒板を先に作成・共有ができるので、撮影がスムーズになった
- 電子マーカーを使用することで、移動時間の短縮や、落とす心配がなくなった
写真撮影は、ハイブリッドから完全電子小黒板化
今回の現場は、庁舎の新築工事(4階建て)です。現状、基礎が完了し、梁部分の配筋を行っている段階(2024年12月時点)になります。
これまで、写真の撮影は「SiteBox ※」を使用した電子小黒板入りの写真と、実際の黒板に手書きで鉄筋断面を描いて撮影する手法との、ハイブリッドで行っていました。今回の現場では、そのやり方を一つに集約できないか?という思いから「PRODOUGU」を採用する運びになりました。
まずは、PC版の「PRODOUGU」で、使用する図面のアップロードを行うことから始めています。こちらの図面のように、梁リストは断面が一覧で描かれていますので、『断面切出し』の機能を使用し電子小黒板で利用できるよう、一括選択で断面の切出しを行います。最初は調べながらの作業でしたが、手探りで触っていくうちにやり方も理解できてきました。また、発注者からいただいた図面は『JW-CAD』の形式ですが、問題なく使用できています。まずは、事前準備段階でしっかり作業をしておけば、クラウドで同期・共有ができますので、撮影に入れば効率化が図れると思います。
鉄筋マーカーで時間の短縮とトラブルの回避
工事が順調に進んでいく中で、「SiteBox」から「PRODOUGU」へのシフトを進めています。鉄筋の切り出しの数も、梁などがかなり増えてきたので、多くの種類になってきています。実際の検査では現物を設計者に見てもらい、評価していただいています。電子小黒板入りの写真は、電子マーカーをつけることで本数を確認しています。黒板にある鉄筋の数と実際に組まれている鉄筋の数を照合し、タブレットで撮影をします。同期された写真にマーカーをつけていき、再度本数の確認をしますので、2重のチェックが行えます。
今回の現場では、これまで使用していたマグネット式のマーカーを使わずに、撮影を行っています。電子マーカーであれば、歩く時間を削減できますし、何より落としてしまう心配がありません。これまでは、施工が進んで高さが増していく中で、鉄筋の間に落としてしまうことも多々ありましたが、今は気にせず撮影できています。また、次回のバージョンアップでタブレット側でもできるようになるとお聞きしたので、現場側で撮影しながら電子マーカーを入れていこうと思います。図面へのメモ書きもすぐに同期できるので、問題点などの共有が行えます。
今後は更なる機能の充実に期待
今回、初めて「PRODOUGU」を使用しての施工になります。これからもメーカーとの連携を取って、より多くの機能を搭載してもらえたら、更に現場が円滑に進められると考えます。これだけの大規模工事を任されるのは私自身初めてのことですが、様々な部分で新しい技術を用い、可能性を追求していきたいと思います。(福島さん)