未経験でもタブレットを活用し、任せられる人材へと成長

株式会社友進

所在地: 岐阜県美濃加茂市
利用規模: 20ライセンス
ウェブサイト: https://yuusin-d.com/

導入背景

課題

若手の人材を確保したいが、業界のイメージを払拭するのが難しい
事務所や現場でも紙図面を手放すことができない
若手の社員がIT技術を使うことにより、自信を持って業務に取り組んで欲しい

効果

iPad Proを支給し、IT化が進んでいることを理解し、興味を持ってもらえた
写真アプリと図面アプリの組み合わせにより、タブレット1台で完結できた
入社5年目でも現場を任せることで、やりがいを感じてもらえるようになった

人材の多様性には、タブレットが強い味方

―若い人材を獲得していかなくては、持続的な未来が見えなくなる―
そのような背景から当社では、さまざまな学歴卒での採用に取り組んでいます。専門校（土木系）から入社してくる人より、その他の学歴を持った新卒の人たちの方が多くなっています。大切なことはいかなる経歴を持った人であっても、この業界に興味を持ってもらうことです。そのため、建設業のイメージを変える意味でも、積極的に新しいツールを活用しています。若い人材の確保には、IT化が進んでいる業界であることを知ってもらうことがポイントになり、タブレットやスマホの活用が大切なキーワードになってきます。

当社では若手の新入社員へ、入社時にタブレット端末（iPad Pro）を支給しています。
当然、彼らは専門的な知識はもちろん、何もない真っ白な状態で入社してきます。しかし、「PRODOUGU」のようなタブレットアプリから入れば、先入観もなく自然に仕事を覚えていきます。

建築も土木も紙図面の問題点は同じ

紙図面だと持ち運びはもちろん、メモ書きするのも面倒です。「PRODOUGU」が建築用アプリとして販売されているのは知っていましたが、そのような問題点は、建築も土木も共通だと考えました。タブレットで図面を共有し、メモ書きもその中で行える、何より若手の社員や新入社員が抵抗なく利用できるのではと思い、3年ほど前に採用しました。
現在は、工事の落札や契約時に、私から担当者を招待し、「PRODOUGU」でデータを確認して使用できるように設定をしています。最初からその環境があれば、当たり前のこととして使ってもらうことができ、自然と現場に入っていきます。逆に若手の方が自分なりに工夫した使い方をするので、こちらが勉強になることも多々あります。
「PRODOUGU」は現在20ライセンスで使用していますが、一番上の年齢で35歳、新卒の従業員も含め、それより若い年齢層で使用しています。逆に、新しいツールに馴染みづらいと感じている年代の従業員は、無理のない程度に利用してもらっています。

セオリーに捕らわれない自分流のやり方

当社では、写真撮影は「SiteBox ※」を使用しています。以前はスマートフォンで撮影していましたが、「PRODOUGU」で図面を確認しながら、「SiteBox」で撮影するといった流れになり、画面が大きく見やすいタブレットでの使用に変わっています。
また、私の場合は現場より打ち合わせなどが多いので、計算書を確認したい場面が多々あります。「PRODOUGU」はさまざまなファイルを保存できるので、計算書や見積書、図面を見たい時にいつでも開くことができます。積算業務の際は、パソコン画面の横に置いてそれらを見ながら作業をしています。本来の使い方ではないかもしれませんが、タブレット＋「PRODOUGU」が手元にあることにより、画面の切り替えやモニターの増設といった無駄を省くことができています。社員にもICT技術なども含め、当たり前の使い方だけでなく応用したら何ができるか、常に考えて使って欲しいと伝えています。

「SiteBox」はKENTEMが提供している写真管理アプリです。

積算業務の岩田さん — 積算業務では常に横に置き、「PRODOUGU」で確認（岩田さん）

新しい仕組みの導入で、現場はタブレット1台の時代

今、施工している現場では、入社5年目の細井さん、2年目、1年目の人たち計3名の若手従業員が中心となって施工を進めています。これだけの規模の工事でも十分にこなせています。こちらも「PRODOUGU」で図面を共有し、確認しながら作業を進めています。
細井さん：施工時の確認ももちろんですが、打ち合わせの時も図面に書き込めるので、めちゃくちゃ便利に使わせてもらっています！
岩田さん：今はIT化が進んだおかげで残業もほとんどありませんし、KENTEMさんの製品をさまざまな技術に取り入れています。なので、KENTEMさんがないと現場は動きません！（取材班：ありがとうございます）