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導入事例

新技術を活用することで、
点群計測がたったの30分で完了!

蒲田建設株式会社

所在地
岐阜県高山市
会社規模
26名
ウェブサイト
http://gamaken.co.jp/
蒲田建設株式会社の写真

導入背景

課題
  1. 規模にかかわらず時間の要するUAVを使用して点群測量を行っている
  2. 計測終了後、点群データが完成しないとボリュームなどの情報が出せない
効果
  1. 小規模土工において、タブレットを使用し短時間で正確な点群計測ができた
  2. その場でアプリを使用しボリュームが出せ、運搬計画も立てることができた

タイミングよく出会えたLiDAR機能と連携したアプリ「快測Scan」

これまで小規模土工事において点群の取得方法は、従来の方法しか手段が無く、起工測量や出来形計測は、UAVを使用し写真から点群に変換して行っていました。
今回の現場は150㎡(13m×12m)ほどのコンクリート堰堤の床掘部でしたので、「快測Scan」を使ってみるには最適な場所だと判断しました。また、「快測Scan」のリリースが床掘完了のタイミングと一致していたこともあり、出来形で計測すればちょうどいいだろうということで採用しました。

コンクリート堰堤の施工後の写真
今回、床掘の出来形計測を行ったコンクリート堰堤(施工後)

UAVでの測量だと、飛行ルートの設定や写真のラップを取って撮影しないといけませんし、写真データから点群データへの変換作業もあり、3次元設計データを載せるまでの作業に5時間以上を要していました。また、精度を上げるためには低い高さで飛行させますので枚数も増えます。
しかし「快測Scan」だと、そのようなことを気にすることなく、その場で点群も撮れて確認できますし、精度もUAVとほとんど誤差がありませんでした。問題なく使えるというデータ検証もできましたので、技術発表会を行いました。こちらは新技術での取り組みでしたので、発注者からも好反応を得ることができました。

UAV計測と「快測Scan」を用いた計測の誤差は0.1%以内なので、十分に実用化していけることが確認できた
UAV計測と「快測Scan」を用いた計測の誤差(発表資料より抜粋)

「快測Scan」での計測は、コツを掴めば15分程度で完了

問題なく計測できるまで少し時間を要しました。なぜかというと、最初は丁寧に測ろうとしてしまい、ゆっくり撮りすぎることでScan Points(点数)が一気に増え、途中で終わってしまったからです。
しかし、スピード感に慣れてきたら15分程度で測ることができました。UAVだと不要なところまで撮ってしまいますが、「快測Scan」は測る範囲をその場で自由に決めることができるので撮りたくないところは歩かず、必要な部分だけをピンポイントで計測することができました。
計測に必要な標定点・検証点用のQRコード入りメタルプレートは、8点ほど、周りを囲むように置きました。

快測Scanの画面で点群を表示している画像
「快測Scan」内での点群。必要な部分だけを計測できる
快測Scanで計測を行っている写真
快測Scanの画面で点群を表示している画像
計測にはある程度のスピード感がカギになる

トータル的な時間ですと、標定点測量15分「快測Scan」での点群計測15分、合計30分程度で終えることができました。UAVを使用しての計測では、写真から点群に変換するだけでも5時間くらいかかってしまうので、そこにかかる工程を省くことができました。
また、その場でボリューム結果が回答でき、足りない部分の材料発注や余った土砂などの運搬計画が立てられたことも大きかったです。

標定点用メタルプレートセットの写真
持ち運びが便利な標定点用メタルプレートセット

今回のようなタブレット端末を活用しての新しい技術の取り組みは若手の方たちでどんどん運用させてほしいと思います。積極的に活用することで会社のレベルも上がりますし、若手の方たちも活躍できます。
また、「快測Scan」で、掘削時に発生する巨石などの体積が測れるようになると相当な効率化につながりますので、今後の機能アップに期待しています。
「国土を支え、故郷を守る」をモットーに「最先端の土木 × IT」を今後も活用していきます。

快測Scanを使用中の写真
左から 田丸専務、森下主任、野澤次長
田丸専務、森下主任、野澤次長の写真
次の現場では若手の森下さんを中心に「快測Scan」を活用したい

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