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導入事例

残業時間軽減を目指し本社集中管理部が現場業務をバックアップ

小雀建設株式会社

所在地
神奈川県横浜市
会社規模
160名(取材時点)(グループ会社含む)
ウェブサイト
https://www.kosuzume.co.jp/
小雀建設株式会社のロゴマーク

導入活用背景

課題
  1. 工事写真チェックのために本社へ出張する必要がある
  2. 工事データの共有・取り込みに手間と時間が掛かる
効果
  1. どこからでも工事写真のチェックができる
  2. リアルタイムで同じデータを共有できる

残業超過削減を見据えた特別部署の設置

「現場職員も、集中管理部とリアルタイムに施工管理の情報を共有できるのは便利だと言っています。」そう語るのは、神奈川県横浜市に本社を構える小雀建設株式会社集中管理部部長の若林氏です。
同社では、2008年から本社に集中管理部を設立しました。建設業の長年の課題である残業超過低減に向け、早くから特別部署を設置し現場負担の軽減に取り組んでいます。集中管理部の約7割は女性職員で、従来、現場職員が現場業務の終わる17時から行っていた施工管理を、集中管理部が補助する事で、業務の効率化を図っています。

集中管理部の業務は、写真、出来形、品質の施工管理書類の整理や作成に始まり、変更積算や電子納品、3Dモデルの作成と多岐に渡ります。
同社では、2010年10月よりデキスパートを導入し、施工管理業務を行っていましたが、現場と連携してさまざまな施工管理業務を行うに当たり、複数人で業務を行えるクラウドデキスパートを2023年8月に追加導入しました。クラウドで行う施工管理業務は、時間や場所を限定しないため、現場と集中管理部の遠隔地で、更なる連携強化に繋がっています。

写管屋クラウドで写真管理をする女性

遠隔でも意思疎通がしやすい施工管理データの共有

クラウドデキスパート導入前の課題は、工事写真のチェック業務です。導入前は、現場職員が本社に出向いて確認をすることもありました。また、集中管理部で整理した写真情報を、メールデータとして送った後、現場事務所のPCに取り込み、工事データの共有を行っていたため、手間と時間が掛かっていました。出来形管理についても、工種が多い工事の場合、遠隔地では確認をする際に該当の実測値を限定するのも容易ではありませんでしたが、クラウドデキスパートの導入により、リアルタイムに同じデータを見ながら、電話だけで意思疎通が図られるようになりました。

クラウド管理の恩恵は他にもIT活用でDXを実現

クラウドで施工管理情報を共有することで、思わぬ収穫もありました。集中管理部では、一人一人に担当工事が割り振られますが、クラウドで工事データが管理されるようになり、担当以外の工事データも閲覧ができようになったため、不慣れな工種がある場合や、初めて対応する工種等の管理方法について、他工事の施工管理を参考に業務を行うことができるようになりました。同社では2024年4月より始まる残業規制における対策を、早くから会社全体で取り組み、組織化することでシステム導入に留まらず構造変革を行うことができました。ITの活用を通じてビジネスモデルや組織を変革する、正にDXの実現です。

集中管理部の業務中の写真

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