導入事例
若い力が躍動!3次元データを最大限に活かし第一線で活躍
石井建材株式会社
- 所在地
- 兵庫県美方郡
- 会社規模
- 64名(取材時点)
- ウェブサイト
- https://info770417.wixsite.com/isiken
![石井建材株式会社の社屋](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_c.png)
サービス活用背景
- 時代の変化とともに若手の活躍できるフィールドが変わってきた
- 現況測量は『TLS』しか方法がないので小規模でも準備が大変
- 図面からの座標取得⇒計算⇒測量と準備段階が多かった
- 若手が3D施工のメリットを感じ、実践することで理解できた
- タブレットでの現況計測ができるので選択肢が増えた
- ひとつのシステムで完結でき、設計施工に説得力が増した
3次元化が始まって、3D施工データ+施工端末が加速的に浸透
![井伊さんがノートパソコンでSiTECH 3Dを操作している写真](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_01.png)
私は入社して1年半くらい経ったころ、現場も理解できるようになり、「SiTECH 3D」を使用し始めました。現在、7人体制で使用(うち若手社員が4人)、3ライセンスで運用しています。それぞれの担当が線形モデルを駆使し、構造物の管理データまでのすべてを「SiTECH 3D」で作成しています。それらは、現場施工に直結しているものなので、なくてはならない存在になっています。先輩方は以前、平面図から座標を取得し、測量計算ソフト「現場大将」で線形を組んで測量をしていたそうですが、今ではまったくそのような作業は行っていません。全てを「SiTECH 3D」で作成し快測ナビ用に出力、更にはマシンガイダンスまで全てを一元管理+施工ができるようになっているので、今と昔とでは業務内容が大きく変わっています。
タブレットでの現況測量はレーザースキャナーより鮮明に
「快測Scan」に関しては若手技術者が中心に活用しています。タブレットで歩きながら計測できるのが最大のメリットで、TLSを出すまでもない小規模の土工現場で使用することが多いです。高低差が激しいことにより、測量が困難と思われていた急傾斜地でも正確に3次元の現況データを取得することができました。斜面を歩いて降りるので注意が必要になりますが、レーザースキャナーより色が鮮明で分かりやすく、短時間で計画設計を作成することができました。
また、「快測Scan」で測った点群は、既設の道路部分も実際の現況通りに再現出来ています。「SiTE-Scope」でこれらの点群データに設計案を重ねて張出歩道や水路の計画を提案、更に「SiTE-NEXUS」で統合し施工計画としてモデルデータを作成しました。
![点群データに擁壁や水路の設計案を重ねる](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_02.png)
![点群データに埋設管や建機などの3Dイラスト追加して作成](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_03.png)
土工の影響範囲を可視化することで優秀賞を受賞
こちらは、近畿地方整備局発注工事で優秀賞をいただいた現場です。3次元化をしてもなかなか発注者へメリットを伝えるのは難しいですが、用地境界線を見える化し、施工の影響範囲などを可視化することで分かりやすいと高評価を得ることができました。この現場では盛土量が6,000㎥ほどありますが、当初の計画と1,000㎥ほどの差がでてしまいました。3次元化したもので土量を出せば、平均断面法とは比較にならないほど正確な土量が出ます。しかし、従来の方法を取り除けない部分もあります。もともとの土量算出方法が平均断面法であれば、同じ方法で変更土量も出さないといけない。結果、3次元データから点高法などで正確な土量を出した後、そのデータの横断図を切り出し、根拠として提出する必要があります。ただし、ソフト側で簡単に横断をカットし図面として作成できる機能があるので、「できます」と回答し対処しているのが現状です。施工前のプレゼンは、「SiTE-NEXUS」で統合モデルに集約し、様々な角度から確認できるようにしています。見た目の分かりやすさでは、一番の高評価を得られています。
![施工の影響範囲を可視化した、3次元データの盛土の画像](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_04.png)
![3次元データから正確な土量を集計](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_05.png)
表現が難しいイレギュラーな構造物には3Dモデルで対応
崩落箇所に設置する、袋詰め玉石を表現するために何かいい方法はないかと模索し「SiTE-STRUCTURE」で構造物モデルとして作成しました。また、計測範囲はタブレット計測が最適と判断し、速やかに「快測Scan」で計測、作成した構造物モデルをはめ込んで「SiTE-NEXUS」で統合、設置計画を行いました。既設のヒューム管も含め、3Dモデルを作成し、周りの抜けているところに何個配置したらよいかを事前シミュレーションすることで、説明用としても材料発注用としても活かすことができた現場になります。実際の施工の様子をみれば、計画通りに現場を動かせることが分かります。現在、「SiTECH 3D」で作成することが多いですが、「SiTE-STRUCTURE」で作成すれば、時間軸まで設定できるので、今後学校向けの教材資料などに使えるようになれたらと考えています。
![快測Scanで計測した点群に3Dモデルの構造物や重機を配置した状態](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_06.png)
![施工計画通りに構造物(袋詰め玉石)を設置した後の様子](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_07.png)
若手もベテランも『創ること』で仕事が楽しくなる
当社では、若手やベテラン関係なくチャレンジ精神でデータを作成しています。結果的に、スマートな仕事のスタイルを手に入れることができ、施工のスピードや精度も上がっていますし、ソフトに合わせて利用する人もどんどんバージョンアップしています。3次元化が進み若手社員を中心としたアイデアのもと、新しい取り組みを今後も実践していきたいと思います。
![オフィス内に建機の模型が設置されている様子](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_08.png)
![会社ロゴの前に立つ工事部長の上田さんと井伊さん](https://www.kentem.jp/casestudy/bimcim03/images/isiken_09.png)