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導入事例

BIM/CIMはINNOSiTEシリーズフル活用!
SiTE-NEXUSで迷うことなく統合モデル作成

株式会社 川嶋建設

所在地
兵庫県豊岡市
ウェブサイト
http://www.kawashima.gr.jp/

導入活用背景

課題
  1. リクワイヤメントが整備されていない中でBIM/CIM実施を求められている。
  2. 3次元モデルを作成できる技術者が限られている。
効果
  1. 線形データを施工現場で活用できた。
  2. 現場の工夫で、3次元モデルをコミュニケーションツールとして利用できた。
  3. 統合モデルの作成が直感的に行えた。

3次元モデルは施工段階でも使えるツール!

我が社は、令和2年度に受注した工事で「受注者希望型」のBIM/CIMにチャレンジしました。やはり、今後他社との競争に勝っていくためには、自社でもBIM/CIMに対応しなくてはならいないということ。また、実際のところ、周りの会社もBIM/CIM対応を始めていましたので、遅れられない状況でもありました。その時に導入したのが、「SiTE-NEXUS」の前身となる「施工Revo」です。工期途中で後継モデルとなるINNOSiTE シリーズの「SiTE-NEXUS」がリリースされたので、BIM/CIMの統合モデルは「SiTE-NEXUS」で作成しました。BIM/CIMは、可視化するだけではなく、3次元モデルをどのように現場で活用するかが重要になります。本工事では3次元モデルを施工ステップに合わせて作成し、作業員への説明用に利用したり、重機の配置を検討する際に利用したりと、3次元モデルはコミュニケーションを図る上で大いに役立ちました。

土木工事部 副部長 松本氏

また、3次元モデルは施工段階においても効果を発揮しました。本工事は、越流堤工事で遊水地の中に導水するため、越流堤部の堤防をコンクリートで被覆する工事です。施工段階でも3次元データを利用したかったので、同シリーズの「SiTECH3D」で、線形モデルの作成から始めました。本工事は施工延長約170mありますが、掘削はもちろん、床掘やコンクリートフェイシング下部の砕石の敷均しまで、すべての作業において3次元データを利用し丁張レスで施工できました。本工事では、本来コンクリートフェイシングは現場打ちで施工するところを、今回は残存型枠と言って、ブロックを1つ1つ設置し、裏に胴込コンクリートを打設する工法を採用したのですが、その際のブロック据え付けも、「快測ナビ」で3次元データを利用し、丁張りレスで設置作業を行うことができました。また、川表と川裏の両方施工するタイミングでは、協力会社に3次元データと「快測ナビ」を貸出して、設置を任せしました。協力会社は初めて「快測ナビ」を扱ったのですが、詳細な指示をすることなく、簡単な操作方法の指導だけで使いこなしていました。指示出しに時間を取られることなかったので、めちゃくちゃ便利だと実感しましたね。

コールセンターへの問い合わせなし。独学でSiTE-NEXUS 操作習得

実は、コンクリートフェイシングの表面部分に関しては、発注者よりサーフェースデータを受領していたのですが、受領データは勾配が摺りついていなかったため、私が3次元データを作成し直し、PCで見ていただきながら説明したということがありました。設計照査においても3次元で説明した方が伝わりやすく、発注者も喜んでおられました。今まで、設計照査の説明においては、画用紙で模型を作成して説明していましたから、設計データを3次元化することで、紙からデータにシフトした形です。こういった点でも設計データを3次元化することは、発注者にとっても受注者にとってもメリットに繋がるのだと感じたところです。
本工事の3次元モデルは全て私が作成しましたが、「SiTE-NEXUS」は非常に簡単で一度もコールセンターに電話することなく直感的に操作できました。次の現場では、是非工程の情報を加えて、4Dシミュレーションを実践してみたいと思います。ただ、我が社の課題としては3次元モデルを作成できる人材が少ないことです。ICT建機など施工段階で3次元モデルを活用する上で、データ作成の内製化ができれば、ちょっとした修正などにもすぐに対応できます。そこで、土木工事部で3次元モデルを作成できる人材を、今後3名増員させることを目標にして取り組んでいるところです。また、我が社が工事を受注する機会の多い豊岡河川国道事務所は、集中的、継続的にBIM/CIM を活用し、3次元データの活用やICT等の新技術の導入を加速化するモデル事務所となっています。そのため、豊岡河川国道事務所は様々な取り組みを積極的に取り組んでおられます。そういったこともありますので、我々受注者との意見交換の機会もあり、データの受け渡しについて等の問題点を意見として話しているところです。BIM/CIMが建設業に浸透していく中で、今後リクワイヤメントが整備され、3次元モデルが建設業のどの段階においても価値のある使い方ができるようになることを期待しています。(土木工事部 副部長 松本氏)

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