
建設業-取り組んでいますか?職場のメンタルヘルスケア
2021/05/20
2025/02/07
職場のメンタルヘルスケア、取り組まれているでしょうか?
「気持ちの浮き沈みぐらい、気合いでなんとかしろ」
「そんな情けないことを言っていては、現場は務まらない」
精神的に不安定になる理由や状況は人によって様々です。一昔前のように心の疲れや悩みを根性論で解消しようとしていては、従業員にとって働きやすい職場とは言えません。
建設業は人手不足や厳しい現場環境により、ただでさえ従業員や現場責任者のメンタルが消耗しやすい中、様々な社会情勢の影響によってさらにダメージを受けている人も少なくないでしょう。
さらに今日の若者は、ITに慣れていますので、アナログな方法を押し付けると、メンタルヘルスに悪影響である場合があります。単なるカルチャーギャップだ、若者は我慢が足りない、という事ではなく、「無駄なコミュニケーションはひとの時間を奪い、気力をそぐ」ということを常に気を付ける必要があります。
厚生労働省も取り組みを推奨するメンタルヘルスケア対策は、今だからこそ、職場環境の改善には欠かせない取り組みです。
本記事では、建設業にこそ取り組んでいただきたいメンタルヘルスケアを中心に、健康ケアの重要性や経営の安定化についての話題をお届けします。
もくじ
メンタルヘルスケア対策は経営の安定化にも繋がる
メンタルヘルスケアとは、全ての働く人が健やかに、いきいきと働けるような気配りと援助をすること、およびそのような活動が円滑に実践されるような仕組みを作り、実践することをいいます。
メンタルヘルスケアの概念は誰しもが望む働き方と言えます。ですが、現実的に全てを満たすことは難しく、取り組みたいけど取り組みきれていないという経営者も多いのではないでしょうか。
厚生労働省も推奨するも取り組み率は低い現状
労働安全衛生法により「心の健康づくり計画」を策定するよう推奨され、厚生労働省はメンタルヘルスケア対策を推進していますが、平成30年度時点でメンタルヘルスケアに取り組んでいる企業は59.2%です。
参考:事業場におけるメンタルヘルス対策に関する現状(労働安全衛生調査より)|厚生労働省
建設業などの業種に関係無く、全体的に見てもまだ半数程度しか取り組まれていません。
ですが、メンタルヘルスアも含め従業員の「健康維持」に対して取り組むことは、経営面にも大きな影響も与えます。従業員にとっての職場環境改善の意味合いと、経営者にとって大切な経営面とどちらにも良い効果が見込めるのです。
職場のメンタルヘルスケア 経営面でのプラス面
- 自社の生産性が向上する
- 急な退職などリスクマネジメントができる
- 自社のイメージアップに繋がる
このように、経営の安定化にも繋がるメリットが多いため、少しずつでも取り組まれていくと良いでしょう
建設業の労働環境の現状から
メンタルヘルスケアは急務
過重な仕事やストレスは、メンタルヘルスの不調等心身の健康上の問題の観点からも改善する必要があるため、メンタルヘルスケアの充実等の取組を推進する。
上記の通り、国土交通省は建設業の働き方改革として、メンタルヘルスケアへの取り組みを推進しています。
建設業界の「長時間労働」や「人手不足」問題はかねてから言われており、そのために必要な対策は多岐にわたります。そこにコロナのような外的要因による不安も重なり、今実際に働いている従業員への健康ケアという側面から、メンタルヘルスケアは職場環境を整える重要な対策と言えるでしょう。
建設業のメンタルヘルスケア 具体的な対策は?
具体的な対策としては、建設労働災害防止協会(建災防)が提供する「建災防方式健康KYと無記名ストレスチェック」を取り入れることが挙げられます。

毎日の活動の中で作業員の体調変化を把握することが目的です。
こういった取り組みを行うことで、本人にとっても健康に意識を向けるきっかけになるため、数分のチェックを取り入れるだけでも意識変化が期待できます。
心身ともに健康面のケアは、最終的には本人の意識や申告次第にならざるを得ないため、常日頃から社内全体が意識できる環境を作ることがメンタルヘルスケアの入り口となるでしょう。
建災防方式健康KYと無記名ストレスチェックは、建設業のヘルスケアのために考案されたチェック方法です。是非取り入れてみてください。
「健康経営」をご存じですか?
健康経営とは、健康課題を経営視点で捉え戦略的に取り組む経営と言われており、今回取り上げたメンタルヘルスケアも健康経営の要素一つとなるものです。
経済産業省が公開している資料によると、健康経営への投資が結果として自社の利益に繋がることや、信頼できる企業として株価の上昇に繋がるといった経営効果を示しています。
健康経営のメリットについて詳しくはこちらの記事でも解説しています。
健康経営は採用にも影響
また、『健康経営と労働市場の関係性』と題した調査結果のレポートによれば、就活生及び転職者において「企業が健康経営に取り組んでいることが就職先の重要な決め手の一つになる」と約6割が回答したと報告しています。

このような結果からも、メンタルヘルスケアも含めた健康経営への取り組みは、従業員の働く環境を整えるためだけでなく、経営の安定化や今後の人材確保にも繋がると言えるでしょう。
建設業のメンタルヘルスケアまとめ
企業とは人の集合体です。経営者も、従業員も、誰もが健康的で健全に働ける職場作りは立派な経営戦略の一つになります。
メンタルヘルスケアへの取り組みとして、建災防方式健康KYと無記名ストレスチェックを始めてみる、健康経営という概念を知りもっと具体的に経営戦略の一環として取り組みを始めてみるなどのきっかけとなれば幸いです。
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