【建設現場で重要】安全書類とは?|種類や記載内容、作成のポイント

【建設現場で重要】安全書類とは?|種類や記載内容、作成のポイント

2026/02/18

建築

建設現場における安全書類は、作業員の命を守り、事故を未然に防ぐための重要な書類です。
安全書類は「グリーンファイル」とも呼ばれ、工事着工前に作成・提出することが原則として求められています。

しかし、安全書類の種類は多岐にわたるため、目的や記載内容を正確に把握するのは容易ではありません。
作業員名簿や工事安全衛生計画書、持込機械等使用届など、現場の状況に応じた適切な準備が必要です。

本記事では、安全書類の一覧と各書類の目的、作成時のポイント、保存期間についても紹介します。
現場の安全管理体制を強化したい方は、ぜひ参考にしてください。

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安全書類とは?
一覧を確認する前に
知っておくべき基礎知識

安全書類を正しく作成・管理するためには、まずその定義や目的を理解することが重要です。
安全書類は建設現場の安全管理の基盤となる書類であり、元請・一次請け・協力会社が連携して整備する必要があります。
ここでは、安全書類の基本的な定義やルール、作成目的、そして書式に関する知識を解説します。
これらの基礎知識を押さえることで、安全書類一覧の各書類をより深く理解できるようになります。

安全書類の定義と基本ルール

安全書類とは、建設現場の安全を確保するために作成・提出する一連の書類で、一般に「グリーンファイル」とも呼ばれています。

これらの書類は、工事体制や作業内容、作業員情報を可視化し、適切に管理するために作成します。
原則としてすべての建設現場において必須とされ、着工前の提出が求められます。

安全書類の整備は、元請会社だけでなく一次請け会社や協力会社などの全ての関係者が連携して行う必要があります。
現場の安全管理体制を構築するうえで、不可欠な業務です。

安全書類を作成する4つの目的

安全書類を作成する主な目的は、現場の安全確保です。
作業内容や危険要因、対策を事前に整理することで、事故リスクの低減に寄与します。

第二の目的は、緊急時対応の迅速化です。
作業員の連絡先・配置・資格を即時確認できる体制を整えることで、事故や災害発生時の初動対応を円滑に進められます。

第三の目的は、安全教育と意識向上です。
教育実施記録やKY活動の蓄積により、作業員の安全意識を定着させることができます。

第四の目的は、法令遵守と証跡管理です。
労働災害が発生した際の説明責任を果たすとともに、事業者の安全管理体制を証明する役割を担います。

安全書類の書式について

安全書類には全国共通の強制書式はなく、地域や元請、事業所ごとに異なる様式が使用される傾向があります。

代表的な書式には「全建統一様式」があり、広く普及しています。
これらを活用することで、書類作成の効率化が可能です。

一方で、元請会社が独自様式を指定する場合もあります。
その際は、必ず指定された様式に従って作成する必要があります。
事前に元請会社へ確認し、適切な書式を使用することが重要です。

建設現場で揃えるべき
安全書類一覧

建設現場で使用される安全書類は多岐にわたりますが、特に重要な書類は9種類に分類されます。
これらの書類はそれぞれ異なる目的を持ち、現場の安全管理において重要な役割を果たしています。
ここでは、安全書類一覧のうち前半の4種類について、その目的や記載内容、作成時のポイントを詳しく解説します。
各書類の特徴を理解することで、適切な書類作成が可能になります。

作業員名簿

作業員名簿は、現場で働く全ての作業員の個人情報、雇用状況、資格を把握するための書類です。

主な記載内容としては、氏名、住所、生年月日、所属会社、保有資格などが挙げられます。
一次請け以下の協力会社が作成を担当し、元請会社へ提出します。

作成時のポイントとして、資格証のコピーを添付することが求められるケースが多いです。
また、作業員の入れ替わりがあった場合は速やかに更新し、常に最新の情報を維持することが重要です。

工事安全衛生計画書

工事安全衛生計画書は、工事全体の安全方針やリスク対策を明文化するための書類です。

主な記載内容には、工程、工期、想定されるリスク、安全管理体制と対策などが含まれます。
工事着工前に作成し、関係者間で共有することで、現場全体の安全意識を統一できます。

この書類は関係者間の事前協議資料としても活用されます。
想定リスクに対する具体的な対策を明記することで、事故発生時の対応も迅速に行えるようになります。

安全ミーティング報告書(KY活動)

安全ミーティング報告書は、危険作業の抽出と対策を記録するための書類で、KY活動(危険予知活動)の証跡となります。

万が一の労働災害時には重要な資料となるため、抽象的な表現ではなく、具体的な危険要因と対策を記載することが求められます。

毎日の作業開始前に実施するKY活動の内容を正確に記録し蓄積することで、現場の安全意識向上に寄与します。
記載内容が形骸化しないよう注意が必要です。

新規入場時等教育実施報告書

新規入場時等教育実施報告書は、作業員が現場ルールを理解したことを証明するための書類です。

主な記載内容としては、教育実施日時、内容、受講者名などがあります。
受講者本人の署名を確実に取得することが重要です。

新しく現場に入る作業員に対して、現場固有のルールや危険箇所、緊急時の対応方法などを教育し、その実施記録を残します。
教育を受けていない作業員が現場に入ることのないよう、厳格に管理する必要があります。

安全書類の作成・管理を効率化するためには、デジタルツールの活用が有効です。
PRODOUGU」は、現場の図面管理や写真管理をクラウド上で一元化できるため、書類作成に必要な情報を迅速に共有できます。

機械・車両・火気の使用に
必須な安全書類一覧

建設現場では、重機や電動工具、危険物などを使用する機会が多く、これらに関する届出書類も安全書類の重要な構成要素です。
適切な届出を行わずに機械や危険物を持ち込むことは、重大な事故につながる恐れがあります。
ここでは、安全書類一覧の後半として、持込機械や車両、火気に関する5種類の届出書類について解説します。
各書類の目的と記載事項を正確に把握し、漏れなく提出することが求められます。

持込機械等使用届(移動式クレーン・車両系建設機械)

持込機械等使用届(移動式クレーン・車両系建設機械)は、重機や車両系建設機械の安全管理を目的とする書類です。

主な記載事項には、機械情報(機種・型式・製造番号など)、運転者名、必要な免許・資格などがあります。
これらの情報を正確に記載し、元請会社へ提出する必要があります。

移動式クレーンや車両系建設機械は重大事故につながる恐れがあるため、厳格な管理が求められます。
運転者の資格確認を徹底し、無資格者による操作を防止しなければなりません。

持込機械等使用届(電気工具・電気溶接機)

持込機械等使用届(電気工具・電気溶接機)は、使用する機械の安全性と点検状況を確認する書類です。

この届出を提出しない限り、原則として電気工具や電気溶接機を現場に持ち込むことはできません。
定期点検の実施状況が厳しくチェックされます。

記載にあたっては、点検日や点検者名、点検結果を正確に記入します。
点検が適切に行われていない機械を使用することは、感電事故や火災のリスクを高めるため、厳重に管理する必要があります。

有機溶剤・特定化学物質等持込使用届

有機溶剤・特定化学物質等持込使用届は、有害物質や危険物を使用する際の管理を目的とした書類です。

主な記載内容としては、使用日時、使用する材料の名称と成分、作業条件(換気設備の有無など)が挙げられます。
これらの情報を事前に届け出ることで、適切な安全対策を講じることができます。

有機溶剤や特定化学物質は、人体への影響が大きいため、取り扱いには細心の注意が必要です。
保護具の使用や換気対策など、具体的な安全措置も記載することが推奨されます。

工事・通勤用車両届と火気使用届

工事・通勤用車両届は、現場に出入りする車両を把握し、交通整理を行うための書類です。

搬出入時間の調整や渋滞・事故防止に活用されます。
車両番号、運転者名、使用目的などを記載し、元請会社へ提出します。

火気使用届は、溶接作業や火気を伴う作業を行う際に必要な書類です。
使用場所、使用方法、管理体制を明記し、元請会社の事前許可を得る必要があります。
火災事故を防止するため、消火器の配置や監視体制なども併せて計画することが重要です。

安全書類一覧の保存期間

安全書類は作成して終わりではなく、法令に基づいた適切な期間、保存する義務があります。
また、安全書類の作成・管理には多くの課題が存在し、これらを解決することで現場の業務効率化につながります。
ここでは、安全書類一覧の保存期間に関する法的要件と、作成時によく見られる課題、そして効率化に向けた取り組みについて解説します。
適切な保存と管理体制の構築が、現場の安全性向上に直結します。

安全書類の保存期間に関する法令対応

安全書類の保存期間は、原則として5年間と定められています。
書類・帳簿・図面などは、この期間中の適切な保管が義務付けられています。

ただし、一部の書類については10年間の保存が求められます。
具体的には、施工体系図、完成図書、打ち合わせ記録などが該当し、これらは建物引き渡し後から起算して10年間保存する必要があります。

保存の意義は、労働災害の原因分析や再発防止、そして法的トラブルの回避にあります。
適切な期間保存することで、万が一の事態にも対応できる体制を整えることができます。

出典: 国土交通省「建設工事の適正な施工を確保するための建設業法」

安全書類作成における主な課題

安全書類作成における最大の課題は、情報の鮮度維持です。
古い情報のまま運用されると、事故リスクが増大する恐れがあります。

第二の課題は、書式の不統一です。
全建統一様式と元請独自様式が併用されるケースが多く、二重入力や作業負荷の増加につながっています。
同じ情報を異なるフォーマットで複数回入力することは、ミスの原因にもなります。

第三の課題は、作成・管理の手間そのものです。
書類数が多く属人化しやすいことに加え、紙管理やファイル管理の煩雑さも業務効率を低下させる要因となっています。

安全書類管理の効率化に向けた取り組み

安全書類管理の効率化には、デジタル化の推進が効果的です。
クラウドシステムを活用することで、情報の一元管理とリアルタイム共有が可能になります。

また、テンプレートの標準化も重要な取り組みです。
可能な限り全建統一様式を採用し、入力項目を統一することで、作業負荷を軽減できます。
Excelなどの表計算ソフトを活用したフォーマットも、効率化に有効な手段の一つです。

さらに、担当者の教育と業務分担の明確化も欠かせません。
属人化を防ぎ、誰でも対応できる体制を構築することで、継続的な安全管理が実現します。
KENTEM(株式会社建設システム)が提供する「PRODOUGU」は、現場の写真・図面管理をクラウド上で効率化し、情報共有の課題解決に貢献します。

まとめ

安全書類(グリーンファイル)は、建設現場の安全管理を支える基盤です。
作業員名簿、工事安全衛生計画書、安全ミーティング報告書など主要9種類の書類を適切に作成・管理することで、事故リスクの低減と緊急時対応の迅速化が実現します。

安全書類一覧には、それぞれ固有の目的と記載内容があり、着工前の準備・提出が原則として求められます。
保存期間は原則5年間、一部書類は10年間と定められており、法令遵守の観点からも適切な管理が必要です。

安全書類の作成・管理における課題を解決するためには、デジタル化やテンプレートの標準化が効果的です。
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